経鼻内視鏡検査(胃カメラ)

経鼻胃内視鏡検査は、咽頭反射の強い方には、是非お勧めです。従来の経口内視鏡の半分ほどの太さです。

経鼻内視鏡というものががある旨を説明すると『怖い』とおっしゃる方がほとんどです。確かに、鼻の穴に、通常の太さの内視鏡を入れられることを考えたら、それは、それは、恐ろしいですよね。決してそのような太い内視鏡を使うわけでは無く、直径5mmほど少し太めい綿棒と同じぐらいの専用内視鏡を使用しています。太さは、通常の内視鏡の半分ほどですが、小型化しても技術の進歩で、画質も遜色なく、検査の精度に問題はありません。

鼻の、大切な役割は、軟骨の張り出した鼻甲介とその表面を覆う血管の豊富な粘膜で外気を暖め、適度の湿り気を与えることです。常に、この粘膜は、腫れたり元に戻ったりして働いています。距離にして、3-4cmの鼻甲介の部分をいかにスムーズに通り抜けるかが、経鼻内視鏡のポイントです。そのためにプリビナという、血管を収縮ささせる薬で鼻粘膜の腫れを抑え、キシロカインで麻酔をします。鼻を抜けて、咽頭に向かう際、経口内視鏡に比べて、まっすぐに咽頭にスムーズに入っていくことができるので、嘔吐反射は、ほとんど起こしません。時として、私もそうですが、経口内視鏡が口元に近づいてきただけで、オエ~となってしまう方を、お見かけします。そのようかたには、是非一度、経鼻胃内視鏡検査をおすすめします。

 

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2014年6月27日